みなさま こんにちは。

ご愛読ありがとうございます。

リビングビューティーライフ研究家の
盛 加奈子(もり かなこ)です。

 

 

「幸福学」というしあわせを学問として研究している
慶應義塾大学院の前野先生という方がいらっしゃいます。

先日、ある世界フォーラムでの先生のお話が

【スピリチャリティーと「しあわせ学」】というタイトルでした。

 

「しあわせ」とは?について
あらためて考えるきっかけとヒントになってので
みなさまにお伝えしたいと思い、まとめてみました。

 

わたしたちのしあわせはどこにあるのでしょうか?

物質的には恵まれ、豊かな国言われる日本。

けれど、格差は広がり、日本人の6人に1人は貧困層とも
いわれています。

 

幸福・しあわせの捉え方は一人ひとり
違うものだとは思っておりましたが、
何か共通する「しあわせのメカニズム」があるようです。

わたしたち全員が、誰も取り残されずに
しあわせになるにはどういたら良いでしょうか?

 

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長続きしない幸せと長続きする幸せ
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幸せには、長続きしない幸せと長続きする幸せがあります。
長続きしない幸せは「地位財」による幸せです。

 

地位財とは、

『金、モノ、地位』など、他人と比べられる財です。

 

アメリカのダニエル・カーネマンらは、感情的幸福は、
年収7万5000ドルまでは収入に比例して増大するのに対し、
7万5000ドルを超えると比例しなくなる、という研究結果を得ています。

一定以上の経済的な豊かさやモノの豊かさは、
必ずしも幸せをもたらさないのです。

 

一方、長続きする幸せは

「非地位財」による幸せで、

『安心、健康、こころ』といった、

安心した環境に恵まれている幸せ、健康である幸せ、
心の要因による幸せ、が多く含まれています。

 

両方、バランスよくあるといいなと思いましたが、、、

 

前野先生は因子分析によって、
心の要因による幸せを「4つの因子」に整理しました。

 

この4つを満たせば、
私たちは長続きする幸せを手に入れることができるということです。

 

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こころのしあわせのための4つの因子
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1つ目が、「自己実現と成長」の因子。

 

夢や目標ややりがいをもち、それらを実現しよう
と成長していくことが幸せをもたらします。

「やってみよう」と夢ややりたいことがあって、
ワクワクしていると、快楽や意欲、多幸感に関わる
ドーパミンが多く分泌されます。

 

2つ目が「つながりと感謝」の因子。

 

利他的な行動。
人を喜ばせること、愛情に満ちた関係、
親切な行為などが幸せを呼びます。

幸せフォルモンのセロトニンが分泌されるんですね。

 

3つ目は、「前向きと楽観」の因子。

自己肯定感が高く、いつも楽しく笑顔でいられることは、
やはり幸せなのです。

簡単にいうと

「なんとかなる!」と前向きに楽観的にチャレンジ
することだそうですが、ちょっとした勇気が大事ですね。

そして

自分の良いところも悪いところもひっくるめて、
受け入れ、認めることが大切だそうです。

 

4つ目に、「独立とマイペース」という因子。

 

言い換えれば「ありのままに在る」
他人と比較せずに自分らしくやっていける人は、
そうでない人よりも幸福です。

前野先生によると、幸せは感染るそうですので、
幸せな人や憧れの人などと、お近づきになる
ことも影響を受けて幸せの法則を学ぶことが
近道かもしれませんね。

 

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私たちは、ついつい長続きしない幸せを目指してしまう
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4つの因子を知り、行動できれば、誰でも幸せになれるのでしょうか?

という質問に対して、前野先生は、
そこが難しいところで、たとえ4つの因子が大事だと知っても、
私たちはついつい金、モノ、地位をどんどん手に入れたくなってしまう。

 

もちろん、ある程度の地位財を手に入れるのはよいのですが、
過剰になってはいけない。しかし、なかなか歯止めが利かないのです。

 

これは環境問題と似ています。
今、電気の使用を控えれば30年後の環境がよくなると
言われても、どうしても冷暖房をムダに使ってしまいます。

サステナブルな幸せ、サステナブルな環境のためには、「自制」が必要です。

 

例えば、利他的な人はより幸せなことがわかっています。

社会貢献活動への興味・関心と幸せには相関関係があり、
誰かを幸せにしようとすると自分が幸せになることは
学問的に明らかとなっています。

 

もらったお金を自分のために使うか、
他人のために使うかを調べた実験では、
他人のために使った方が幸せになれることがわかっています。

 

ところが、人は、自分のために使いたいと思いがちです。
その場限りの幸せを目指してしまうのが人間なのです。

 

では、どうしたら私たちは地位財への気持ちを自制し、
長続きする幸せに向かっていけるのか前野教授は興味を持ち
研究しているところのようです。

 

現在の日本では、幸福学の専門家はいまだに数人しかいません。
それに対して、欧米には幸福学やポジティブ心理学を
専門とする学者が何百人と存在します。

 

欧米では、幸福が大事だと広く知られており、
博物館で展覧会が開かれるくらいのパラダイムシフトは
起こっていると感じたそうです。

 

ただ、日本人は幸せではないかといえば、実はそうでもないそうです。

聞き方によって多少調査結果が変わってきますが、
前野教授の行った調査では、少なくともアメリカよりは幸せで、
GDPが同じくらいの国と比べると、だいたい真ん中くらい。

とり立てて幸せでも、不幸でもない国だということになります。

 

日本人は、遺伝的にセロトニンの働きが弱いため、幸せを感じにくく、
うつになりやすいともいわれていますが、
だからこそ幸せのメカニズムを学び、予防していただきたいと思います。

 

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4つの幸せのための因子を手に入れるには
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「幸福学」いかがでしたか?

4つの因子を自分で積極的に高めていくヒントになったと思います。

では、具体的にに行動を起こすことが大事ですが、
はじめのひとつつとして、
セロトニンに注目したいと思います。

 

日本人の働きが弱いというセロトニンは、
必須アミノ酸トリプトファンから作られる
脳内神経伝達物質の一つです。

ノルアドレナリンやドーパミンとともに三大神経伝達物質とされています。

主な働きは、

  • 喜びや快楽を司る「ドーパミン」
  • 恐怖や興奮を司る「ノルアドレナリン」

などの働きをコントロールして、気持ちを安定させるとことで、
幸福を感じやすくするため、幸せホルモンと呼ばれています。

 

この幸せホルモン、セロトニンを増やして
女子力もアップする方法は

次回、お伝えしたいと思います。

 

お楽しみになさってくださいませ。

 

今日も素敵な1日を!

 

 

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