「五感カフェ」北川マキ子です。
突然ですが、いま、
映像・静止画をふくめたヴィジュアル界は
アウトドア・アートというジャンルが熱い!
のをご存知でしたか?
サーファーや、スキーヤー、スノーボーダー、冒険家といった
作家自らがプロ並みのスポーツをし
その日常や旅先で体現した時間をヴィジュアル表現するという
興味深いドキュメント映像が数多く出ているのです。
わたしは冬のスポーツはしない派なのですが
五感を研ぎ澄ましたクリエイター視点で見ていてると
肌感覚でするすると彼らの世界にはいってゆけます。
こうした体感できる映像は
まるで「未来から流れている」ようにも感じます。
そこで、今回の五感カフェでは、
わたしが個人的にお気に入りの作家をみなさまにご紹介したいと思います。
ヴァンクーバーとウィスラーをベースに活躍する
Jordan Manley氏。
彼は、環境をテーマにした写真を発表しながら
世界各地でスキーヤーとして雪山へ登り
そこで映像を創る、というアウトドア・アートの先駆者です。
これまで、わたしが知るスポーツの映像で
クオリティーが高いと思っていたのは
サーフィンを代表とした「海」に関するものが圧倒的だったのですが、
その固執した考えを一瞬にして変えてくれたのが彼の映像でした。
ここに添付した1本目はのイメージ撮影は日本。
舞台は東京から北海道のニセコへと移るのですが
その移動中の旅の感傷や、都会と自然界の
密度の違う空気感までもしっかりとらえられています。
ハイレベルなスキーシーンを的確に捉えながら独特の情緒が流れる詩的な映像は
これからのリアルノマドで生きる世代にぜひ目指して欲しい世界観でもあります。
まさに、ライフスタイルをコンテンツにして
スポーツウェアのトップブランドから
次々とスポンサーをつけてゆく素晴らしい企画なのです。
優れたドキュメント映像をシェアするときに言葉というものは本当に無力。
そんなキラッとひかる13分間をあなたに。
日本人であるわたしたちが埋もれている
日常的なシーンからこぼれた輝きの一瞬を体感することができます。
なぜか切なく感じてしまうシーンがあるのは
彼が映像作家の前に、冒険家だからかも知れません。
冒険家はいつの時代もロマンチストです。
音楽のセンスにもそんなスピリットが伺えて
(ここでもわたしの大好きな田中ヤスタカさん!)
観ていると、ふと、どこかへ旅をしたくなるのです。
また、ヨルダンの彼のサイトからは
各国のスキーの旅の映像作品や、音楽までを楽しむことができます。
ご興味がありましたら、ぜひ。
H.Pで最新の写真作品も購入可能です。
ライカMPで撮影されたネーチャーフォトのインスピレーションも
たっぷり味わってほしいなと思うアーティストです。