「作品集 GENDER MITHOLOGY」

ご好評いただきありがとうございます。

北川マキ子です。

 

作品集をご覧になった方から

ご相談のメールをいただくことが多くなりました。

その多くは、男女や年齢を問わないのですが

何かしら創作や自己表現をしている人ばかりです。

 

考えてみると、ここ数年、写真も表現者もモデルさんとの関係性も

自己表現すらもどんどん変わってきたなと感じています。

 

わたしは「数秘セッション」の楽しさを伝えながら

アーティストとして写真活動をしています。

 

《表現という生き方》は、わたしを形成しているのだと

常に感じ体現しているのですが

それを言語化するのは難しく、

あえてお伝えすることはありませんでした。

 

ですが、2018年を迎え、アート界も言葉の世界も

次のフェーズに入る気がして今回はそのお話をしてみたいと思います。

 

 

 

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想像と破壊VISION

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表現者というのは、インプットもアウトプットも

大変な量をこなします。

 

その度にセルフイメージを壊し

再び自己レベルを上げるという段階へ、

なんどもなんども立ち向かいます。

 

次のフェーズ、というのは

その段階ごとに出逢ったときの自分への言い訳や、

不安で動けなくなっているグズグズした状態に似ています。

 

それは、新しい世界に恐怖し、立ち止まり

ぐるぐる思考に追いかけられた

ひとり悲劇を終わらせる時、なのです。

 

写真表現は、アーティストの脳内そのものと定義すれば

それが実にわかりやすいです。

 

そして、作風を観覧しているみなさんもまた

一つの写真に投影された、まだ未確認な自己を見つけ

そこから生まれた葛藤によって

自分が何者であるかに気づかされる。

 

まさに、新しい生きかたの階段の前で躊躇している、

そんな印象を受けることは少なくありません。

 

何が言いたいかというと、

「人から刺激されて生まれたどうでもいい思考から抜け出して

自分を表現してあげよう」ということ。

 

 

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他人を満たすことに慣れすぎていませんか?

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長年、ポートレイトを撮りつづていると

「それは自己中心の表現とはいいませんか?」

そんな風に聞かれることもありました。

 

作品というのは、商業的ではないし宣伝でもない、

一般的に、何のためにしている活動なのかわかりにくい

それは、自己満足ではないか、と。

 

そのたびにわたしは言うのです。

「あなたが思い込んでいるその自己満足は

他人を満たすことに慣れすぎているのかもしれません。

僕がわたしが、見ている人が・・・

という小さな基準値を捨てられないのでしょう。

だから、まず、そういう次元から抜けたらいいんじゃないでしょうか」と。

 

近年、アートや写真を愛でる人は

限られているかもしれません。

その上で、写真という媒体は、愛でる人の投影であり

それぞれの潜在意識であることはいうまでもありません。

けれど、本当に認識している人であれば、です。

 

自己中心的でなぜダメなのか

自己満足であることをなぜ恐れているのか?

その本質は、自分のような人間がどう喜んでも表現しても

どうせ誰も喜ばないし役に立たない

無意識のうちに信じているから、ということを

認識している人は少ないようです。

 

つまり、アート表現を「自己満足だ」と自分勝手に思い込み

ひとり悲劇を演出しているだけにすぎません。

 

これを言い換えると

「自分の幸せや悦び、満たされている感覚、は

誰かに好影響を与えることなどできない。

なんだよたいしたことないな、なんて言われり

イヤな気持ちにさせたりするかもしれなくて、

むしろ、嫌われるのではないか?」

 

そう信じることで自己を守り

「誰かとつながることをひとりで怖がっている」だけ

という潜在意識のカラクリが見えてきます。

 

つながることを拒否するのは

本心はもっと大きな世界とつながりたい

と思っている証拠なのに。

 

共感してほしい、誰かと世界観をわかちあいたい

自分の才能を認めてほしい、表現を見て知って

そしてみんなとともに幸せな気持ちを味わいたい

そうしてもっと本音で生きていれば、

自分で作ってしまった小さな否定の世界に

苦しまなくてもいいのです。

 

自己満足かどうかなど、他者との境界線はなくして

大いなる世界の、すべてをふくめた快楽を感じてもいい。

愛と尊敬をもっていれば

間違いなくあなたから溢れてきます。

 

 

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他者との境界線をなくした世界

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あなたが、あなたの幸せを生きて表現することが

すべての満ち足りた世界につながっている、

と本気で思えたなら

 

なにも恐れなくてもよく

本当にやりたいことに躊躇せず

これからずっと続けていきたい表現がパッと開けるのものです。

 

世界と自分を切り離しているのは誰でもなくあなた

であることに気づいてください。

 

言い訳の時代はもうとっくに終わりです。

 

 

 

 

本音をいうと、わたし自身、

こうした情報発信や作品集を作ることに対して

なんのためにやってるんだろう?

と思ったこともありました。

 

ある時、そんな境界線を作っていたのは自分自身だと気づき

終わりにしたのです。

愛と尊敬を抱き、自分を生きて、伝えていくとは

自分を知り、満たし、生かし、表現することと同意なのですから。

 

その先にあるものが、誰かのゆたかさを増やすことなら
なにより嬉しく思いますし

わたしは写真表現を通して

ありのままを伝えて行ける社会が

もっともっと多くの方のヴィジョンにつながることを

こころから願っています。

 

境界線をなくすことは作品創作の本質かもしれません。

 

 

 

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LOVE&RESPECT

 

 

 

maquico kitagawa